こんにちは^^
横浜みなとみらいの美容室neizyの坂本です。
今日ご紹介するの本はコチラ。
「新撰組血風録」
司馬遼太郎
新撰組の1人1人を題材にした短編集。
幕末大好きなので、もう読むのは4、5回目くらいですが、やっぱり面白い。
これだけ、新撰組の各人をさらっと味わい深く書いている物語を他に知りません^_^
初めて読んだときは
やっぱり、
沖田総司の話や、芹沢鴨、油小路あたりが面白かったけど、
今回特に心に残ったのは
「胡沙笛を吹く武士」。
これは、
勇猛でまわりの信頼あつかった男が、恋人ができたことで破滅する話。
この話の主人公は、
武士としての使命を感じて新撰組の職務についていたはずなのに、
「死にたくない」と思い始めたことで、
戦えなくなってしまい、戦場(池田屋)でも敵のいないところ、いないところをさまよってしまいます。
特殊な状況ではありますが、一つの仕事として考えれば、言ってしまえば職務放棄ですね。
最期は「士道不覚悟」として、新撰組の手によって殺されます。
同じ新撰組の小説、
浅田次郎の「壬生義士伝」の
吉村貫一郎と、
大切な人がいるという意味では
状況は似ていますが、
とった行動は真逆。
「死にたくねえから人を切るんです」
といって、
人を切り、
その仕事で稼いだ金を家族に送りつづける吉村と比べると、
「死にたくない」の理由がかなり違うなあ。
胡沙笛の方は、
結局は恋人にも愛想を尽かされてしまうのですが、
でも
その、
自分がどんどん変わってしまうことに戸惑いながらも止められない気持ちは、
すごくわかる(>_<)
美容師でも、
彼女ができると練習量が減る人とかいます。
逆に練習量を減らさずに別れることになる人も笑
いやー、
難しい(>_<)
…と、まあ
新撰組を題材にしてるのに
歴史というよりは、すごく人間臭い話が多い短編集。
オススメです^_^