横浜みなとみらいの美容室neizyの代表サカモトが考える一人前の美容師の目指し方。
アシスタント編
「返事が元気」
いや〜、
これは大切ですね。
アシスタントのときの目標は、
一言で言うと「仕事を増やすこと」
これに尽きます。
では、
仕事を増やすことってどういうことでしょうか?
Level1 技術を身につける
技術を磨いて、できることを増やして、
お客様に接する時間を増やして…
この辺はわかりやすいです。
学生時代からイメージできていたかんじではないでしょうか?
Level 2 仕事を覚える
カラーの準備して、パーマの片付けをして、
お客様に雑誌をお渡しして…
こういうサロンワークでの小さなことも大切です。サロンのやり方を覚えること。neizyでは道具の置き場所も決まっています。お客様や技術と直接関わるため、できてないとすぐあちゃーとなります。
Level 3 準備、片付けができる
予約表をチェックして、次の予約のお客様のカルテを出して、バックルームの洗い物を済ませて…
この辺になると、内容がちょっと細かくなってきます。
お客様、技術と間接的に関わるため、できてなくてもパッと見は大差なく見えます。
しかし、確実に仕事は遅くなり、お客様の時間は奪われ、スタッフが帰る時間も遅くなり、営業後の約束の相手に「ゴメン、ちょっと店おしちゃって…」と毎回言う人になります。
Level 4 掃除ができる
鏡の下に落ちた掃き残しの髪数本を掃き、ドライヤーのコードをたたみ、トイレのほこりをチェックして…。
このくらいになると、もはやこれができなければ美容師にはなれない、というレベルではなくなってきます。
しかし、サロンの空間づくりに最も必要なところといっても過言ではありません。
余談ですが、
サロンでは掃除上手なのに、部屋はめっちゃ汚い美容師、意外に多いです。サロンで力を使い果たしてしまうのかもしれません…。
Level 5 返事が元気
わかりました。ありがとうございます。すみませんでした。ごちそうさまでした。などなど…。
え?これ仕事なの?って、
もはや目に見えるものではないです。
しかし、美容師にとって最も重要なコミュニケーションの力をあなどってはいけません。
同僚とのささいなやり取りでお互いに気持ちがよくなるなら、それは立派な仕事の1部です。
さて、
学生または美容師アシスタントの皆さん、
このLevelづけに違和感はありませんでしたか?
「これ、逆じゃないの?」
と、思いませんでしたでしょうか?
そう、
これはアシスタント側から見たLevelづけじゃなくて、
指導する先輩達から見た「言いやすさ」なんです。
誰でもそうだと思いますが、
人に対して間違いを指摘したり、できてないことをしてきしたりするのは、気持ちいいことではありません。
気持ちが入ってないからできてないんだ、と思われる状況なら尚更です。
だって、言われた相手が嫌な気持ちになってるのが伝わってきちゃいますからね。
誰だって、人を嫌な気持ちにさせたくないし、できればいい関係を築きたいと思うから、
でも、それでは先輩として失格。
だから、みんないろいろ考えて伝えたりしています。
1人でも後輩がいる人は考えてみてください。
相手がどういう状況であれ、
Levelいくつまで伝えられていますか?
「相手が○○だったから今は言わない方がいいと思った」
これは典型的な言い訳です。相手の状況を考慮して伝え方を考えるのが先輩の役目。伝えてもらわなかったら後々困るのは後輩本人だけです。
と、
こんなかんじに、
けっこう先輩も悩んでいます。
しかし、
新人にとって、
なにより早く仕事を増やす方法は
先輩達に多くの指導をしてもらうこと。
そのためには、
雑用を頼まれる
他のスタッフの後始末を頼まれる
細かな仕事を頼まれる
出来てなかったらすぐ言われる
時には厳しく叱られる
というような自分になっていることが大切です。
そのために必要なのは…
返事が元気。
これに尽きます。